• 清水で学び、清水で暮らす。
    「船に関する知識」や「技術の習得」というと一般に難しいと思われがちですが、本校に入学する学生の大半が普通高校の出身であり、船の勉強を一からはじめる者ばかりです。本校では個性豊かな情熱に満ちた教員が、学生のやる気、意欲をしっかりと受け止め、わかりやすい授業、聞いて面白く役に立つ授業を心がけています。授業は教室での座学だけでなく、実習棟での航海・機関実技や練習船での海上実習など、船員として就職した際に即戦力となれるような知識・技術を学んでいます。
    実際の授業の様子ー実習
    本校ではそれぞれの専門家による、実践に即した技術を教えています。実際に何度もやってみることででてきた疑問や問題点なども、教えてもらったり、皆で考えたりすることで、船員として必要な技術を体に馴染ませてるとともに、集団の一員であるという自覚を持てるよう導いていきます。
    国立清水海上技術短期大学校 学ぶこと/カッター実習の様子
    国立清水海上技術短期大学校 学ぶこと/ロープワークの様子

    ロープワーク

    ロープワークとは、ロープを結んだり編んだりすることです。船にはロープが不可欠。だから、ロープワークは甲板部で仕事をする上で基本となります。例えば、船を岸壁、桟橋、浮標ブイなどに繋いだり、船同士をロープで繋ぐ時に必要ですし、また、ロープを2本編み合わせて1本の強くて太いロープにしたり・・・。我が校で一番最初に受ける実習です。
    国立清水海上技術短期大学校 学ぶこと/シーケンスの様子

    シーケンス

    電気回路を組み立てる授業です。船には制御室(コントロールルーム)があり、そこで船内すべての電気や電気機器を制御しています。電気の回路図や配線図などを理解するための授業です。
    国立清水海上技術短期大学校 学ぶこと/機関実習の様子

    機関実習

    この実習は、主機関(エンジン)の整備作業(オーバーホール)を行っているところで、エンジン内部にあるピストンが上下運動し、クランクによって回転運動に変わりプロペラを回転させます。その部分のピストンを取り出しシリンダーライナー、ピストン、ピストンリングなどの点検および整備作業を実習します。
    国立清水海上技術短期大学校 学ぶこと/溶接の様子

    溶接

    溶接にはガス溶接とアーク溶接の二種があります。ガス溶接は主に鉄を切断し、アーク溶接は主に鉄と鉄をくっつけることに利用します。鉄をまっすぐ、切り口が雑にならないように切るのはとても難しい作業で、たくさんの経験が必要になります。
    国立清水海上技術短期大学校 学ぶこと/調理実習の様子

    調理実習

    内生活のでは「食事」が楽しみです。大型の船には、司厨員が乗船していますが、そうでない場合は乗組員が交代で食事を作ることもあります。それに備え我が校では調理実習を行い調理とその環境の衛生などを学びます。
    国立清水海上技術短期大学校 学ぶこと/防火訓練の様子

    防火訓練

    船でもしものことが起きた時、自分たちで対処しなければなりません。基本的な消火器出の消火作業(泡消火器で一般家庭用の粉消火器とは少し違います)や、防火服を着たり、放水ポンプ・ホースを使った実習も行います。
    カリキュラム・資格
    1人の船員として、技術だけではなく、もちろん知識も必要とされます。実際船に乗り海にでた時困らないように、沢山のことを覚えなければなりません。座学で覚えた事は実習で実際にやってみることが出来るので、ただテキストを読んで学ぶよりも確実に身につく知識となるでしょう。
    ※内容の詳細については 下記の『カリキュラム・資格一覧』をご参照下さい。
    国立清水海上技術短期大学校 学ぶこと/座学の様子
    カリキュラム・資格一覧
    本校は四級海技士(航海)と四級海技士(機関)の両方を養成する学校ですから、必ず受けなければならない必修科目が大半を占めています。毎日の授業を一人で続けるのは大変ですが、クラスの仲間と共に暮らし、学び、あきらめずに続けることで目標に近づけるはずです。私たちスタッフは皆さんが卒業後の口述試験に合格し、海技免状を手にする喜び・感動を伝えたいと願っています。
    国立清水海上技術短期大学校 学ぶこと/航海士の勉強中

    専修科 教科課程および教授時数の基準

      科 目 授 業 内 容 単位数
    必修科目 航 海 航法」や「航海計器」など、船を安全に運航するために大切な知識を学びます。 8
    運 用 船の構造や操船の知識など、船の安全な運航に欠かせない知識を学びます。 5
    海事法規 船員として知っておかなければならない法律。 船を運航するのに必要な法規などについての学習です。 3
    海洋気象 船の安全な運行に欠かせない気象や海象の知識。 これで天気図が理解できるようになります。 1
    電気電子工学 発電機やモーター・電子機器など、船には様々なところで電気が使われています。船員にとり電気電子の知識は絶対に必要なものです。 4
    機械工作 工作法や機械材料などを理解し、船内において合理的な工作法を企画し、実践する力を養います。 2
    計測制御 近代的な船には数多くの自動制御機器が搭載されています。これらの基礎的な仕組み、知識を学びます。 2
    情報技術 船の運航や陸上との情報伝達にパソコンが使われ、今後ますます重要になってくるコンピュータの知識、技能を学びます。 1
    船用機関 プロペラを回す主機関や発電機関、ポンプ、ボイラなど、船の中にある様々な機械や機関、これらの仕組み、取り扱いについて学びます。 7
    内航海運実務 内航貨物輸送に関する基礎的知識を習得し、船員として必要な教養を養います。 1
    海事英語 船舶で必要とされる基本的な通信や技術の用語を学びます。 1
    実習 航機実技 ロープの取り扱い、信号方法、金属加工、機械の分解整備などを実技を通じて習得します。 4
    海上実習 校内練習船「かざはや」、小型船舶(モーターボート)、端艇(カッター)の実習を通して、船舶を安全・効率的に運航する能力を養います。 7
    総合訓練 海難事故に備えた救命に関する知識を学ぶ、救命講習。火災の化学的性質や消火設備、消化に関する知識を学ぶ、消火講習を学びます。 1
    選択科目 海運実務英語
    (必修選択科目)
    高等学校までの英語力を基礎に、将来船舶職員として必要とされる英文読解力、 英会話の実践的能力を学びます。 1
    航海特論 航海に関するより高度な知識を学び、上級海技試験に対応できる能力を養います。 0.5
    機関特論 機関に関するより高度な知識を学び、上級海技試験に対応できる能力を養います。 0.5
    航海実技演習 ロープの実践的または、装飾的な結索方法から操船シミュレーションを使用した模擬操船を繰り返し体験し、航海関係の実務能力を高める。 1
    機関実技演習 エンジンの分解・組立てや、シーケンス回路の応用的実習、機関シミュレータによる模擬操船など機関に関する理論や機器の構造、運転に関する理解をより深める。 1
    海洋気象特論 海洋気象の基礎知識の上に、気象海象に関する実務的な技術を学び、乗船時に即対応できる能力を養います。 0.5
    船用ガス
    タービン特論
    スーパー・エコ・シップなど、これからの内航船に搭載が見込まれるガス・タービン機関について学びます。 0.5
      単位認定科目 ※下記別表を参照  
    特別教育活動 調理実習  
    練習船航海実習 約3ヶ月単位で大型帆船・汽船とタイプの違う船舶に乗り継いで、国内外のさまざまな港を巡る実際の航海を通して、チームワークや操船、航海術などを学びます。 9ヶ月
    合計 53単位(9ヶ月)

    単位認定科目

    単位認定科目については、教育上有益と認められる下記の科目について、その成果を評価し、単位を認定します。
    評価の基準は別に定めます。
    単位認定科目 内  容 認定
    単位数
    卒業研究 船舶運航や海運に関する個別の研究テーマを決めて、論文にまとめる。 1
    乗船体験実習 夏季休暇中に内航貨物船などによる連続した3日以上の体験乗船を行い、船舶運航の実際を見学・体験することによって、船内勤務に対する理解を深め、船員として必要な海上生活の基礎を学ぶ。 1
    三級海技士国家試験 三級海技士(航海)または三級海技士(機関)以上の筆記試験を受験し、合格した者(ただし科目合格は除く)。 3
    合計 5単位
    寮の紹介・寮生活の様子
    本校は船員として不可欠な集団生活を教育の基本におき、校内の学生寮で仲間と共に寮生活を通して船員の資質を高めることを目標にしています。男女別・4階建ての寮は、1室1名〜3名の部屋で各部屋にはベッド、机、ロッカーを、また各班ごとに洗面所、洗濯機、テレビなどを備えています。寮では、教官の指導の下に楽しいながらも規律ある集団生活を行っており、日課表により規則正しく生活しています。団体生活は、厳しいこともありますが、卒業後に大きく役立ちます。ここ、清水で暮らした仲間との連帯感は一生の宝物といえるでしょう。
    国立清水海上技術短期大学校 学ぶこと/寮
    国立清水海上技術短期大学校 学ぶこと/寮